ニューヨークの春

アメリカでコロナウィルスによりロックダウンとなったのが去年の3月後半ですので、私にとっては2020年の春はロックダウンと共に到来したことになります。人間社会に劇的な変化が訪れ、今まで当たり前だったことが全て消え去ったことに戸惑いました。ところが外に出てみると春の到来と共に訪れた緑や草花、小動物たちの奏でる音、そして何も無かったように前年と同じように降り注ぐ太陽の光に触れてその「変わらなさ」にまたさらに戸惑った事を覚えています。飛行機が飛ばなくなり、車が道から消え、人間がその一切の活動を止めた去年の春、自然はより活き活きと輝いていました。その強烈な自然の印象は今回のコロナウィルスの脅威が無くなっても金輪際忘れることが無いと思います。


太陽の光は地球上の生命にとって無くてはならないものですね。太陽の光を浴びることで人間の体内でビタミンDが生成されるだとか、太陽光を見ることで体内時計がリセットされて体の調子が良くなるとかそういった科学的な意味合いもあるのですが、それ以上に私は太陽光を以前よりもっとrespectするようになって、意識的に「光を浴びよう」と思うようになりました。太陽の光を浴びて、その熱を身体で感じる。そうすることで精神が内側から前向きな力を発するようになる気がするのです。少し想像してみて欲しいのですが、もし太陽光を浴びる事で幸せを感じることができるなら、それは五体満足で生きている限り(そして地球の環境が崩壊しない限り)幸せでい続けられるということになるとは思いませんでしょうか。とはいえ実際そのレベルに達するにはまだまだ精神的に成熟しないといけないわけですが。

とにかくまただんだん暖かくなり始めた空気に触れて、わたしの生まれた東京も今住んでいるニューヨークも四季による気候のサイクルがあって、毎年その季節ごとの自然の移り変わりを経験できるということはとても恵まれた事なのだなと感じています。

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